さいたま市民レポート
  1(改訂版) 
  《発行日:2002年7月16日》

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分権の時代に新しい行政・議会を―改革の担い手は市民 
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■地方分権の時代に------------▼

 冷戦の崩壊や右肩上がりの経済成長の終焉、といった大きな状況変化が、日本社会のあり方に転換を迫っています。地方分権の議論は、そんな流れが後押ししています。2000年4月にスタートした「地方分権一括法」は、地方自治体が長年「国の出先機関」として位置づけられる根拠となっていた「機関委任事務」制度が廃止された画期的なものでした。いよいよ地方分権の時代に入ったということになります。
 この変化に伴い、各自治体はそれまでのあり方を再考し、新しい行政・議会づくりの必要に迫られています。
 
■さいたま市の課題------------▼

 さいたま市は、昨年、浦和・大宮・与野の3市が合併して誕生しました。来年4月の政令指定都市をめざし、職員総出で取り組んでいます。
 政令指定都市の必須条件である区役所建設や区名の検討などが行われており、埼玉県との移譲事務の話し合いは先日終了したところです。今年10月には閣議決定され、来年4月1日よりスタートする予定です。
 市政については、旧3市時代から「行政が主導」し多くの事務を行なってきました。確実な行政サービスの提供という観点で見れば一定の成果を残してきたわけですが、これからは「地方分権の時代」。自治体が住民を起点とした自治を行なっていくために、行政主導の手法を改め、制度設計自体を再編成しなければならないのです。今年2月には「さいたま市行政改革大綱」が発表されましたが、住民を起点とした行政運営が求められています。
 
■行政・議会の改革は選挙から---▼

 私が2年間議員として議会に参加して最も強く感じたのは、「行政に取り込まれている議会」という点でした。本来予定されている議会の役割は、「政治的争点の提示」に加えて、行政をコントロールするための「条例づくり」と「行政の監視」活動です。つまり行政と議会は緊張関係になければなりません。残念ながら、行政職員に質問文書まで書いてもらっている議員もいるケースもありました。
 また、住民の代表機構である議会は、情報公開や参加の点で充分にその役割を担っているとはいえません。こうした諸課題を解決する最も有効な手段は、きちんとした認識をもち、真剣にさいたま市の行く末を考える人を議会に送り込むことでしょう。
 行政の長を選択する選挙は昨年行なわれました。議会は「合併に伴う在任特例」制度を適用し、来年4月が初めての選挙となります。
 この選挙は、合併直後で流動性のあるさいたま市の今後の方向性を決定付ける重要な機会となります。地方分権の時代に適した議会をつくることが行政改革にもつながり、市のあり方を大きく転換するものとなるのです。

=====================================▼ぜひご参加ください▼
●土井裕之のオープン会議  
2002年7月27日(土) 15時〜17時 埼玉会館
テーマ:政令市に向けての現状報告
土井が講師をつとめる。主にさいたま市政に関する学習会です。毎月一回、埼玉会館で開催しています。7月は参加費500円(資料代込)。

●地方自治を考える会
2002年7月26日(金) 10時〜12時 プラザ・イースト
テーマ:わかりやすい介護保険制度と現在の状況
土井が責任者をつとめる学習会です。主に主婦の方々が参加し、各地の先進事例やさいたま市の行政・議会運営についてを学習します。地方自治に関する初心者向けの学習会で月に一回開催しています。7月はさいたま市職員を講師に招いて介護保険制度を解りやすく解説していただく予定です。ちなみに前回は志木市の教育改革を土井がレポートしました。

●3市合併を検証する市民の集い
7月25日(木) 18時30分〜 埼玉会館
3市合併をきっかけにして起こっている「ひずみ」を参加者とともに明らかにし、検証します。

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【編集後記】
市民レポートを発行します
 今後、「さいたま市民レポート」を発行します。さいたま市の現状や課題、歴史、各地の先進事例報告や土井の考える政策などを提示したいと思います。
 2年間の議員の経験を踏まえ、市政に鋭く切り込んでいきたいと考えています。改革の主体は、議員でもなく、職員でもない…私たち市民それぞれが主体者であるという考えを基に市民レポートを発行し、新しい政治スタイルの創造に役立てていただきたく思います。
 「市民レポート」は原則的に2週間に一回の発行を目指します。定期的に駅での配布を行ないます(火曜日7〜8時:南浦和駅東口、金曜日7〜8時:南浦和駅西口)。
 内容については、読み応えのあるものとしたいと考えていますが、ぜひ、ご意見や情報を寄せていただければ幸いです。