さいたま市民レポート
  12 《発行日:2003年1月20日》

============================================
さいたま市の今後の方向は
-------------------------------------------●
「拡大」路線から「持続」路線へ
============================================
行政改革
--------------------------------------------

▼これまで
拡大・大規模・早い・「量」重視・大づかみ
▼これから
持続・適切な規模・スローライフの視点での見直し・「質」重視・効率的

●------------------------------------------
●●●●●●●

 一昨年5月に3市合併で誕生したさいたま市は、今年4月1日から政令指定都市としてスタートすることになります。「これからは地方自治体の時代である」と言われていますが、時代の要請に適合した改革を率先してさいたま市が行ない、全国に発信することが望ましい姿だと考えています。
 今回は、さいたま市の置かれた現状と課題、そしてそれを基にした今後の方向性について、私なりの考えを述べさせていただきます。 


 日本の社会状況を変えたのは、明治維新でも第2次世界大戦でもなく、昭和期後半の「高度経済成長」によると言われています。しかし、その時代も10年ほど前にバブル経済が破綻して終焉し、安定成長もしくはマイナス成長の時代に入りました。こうした状況の中で、変化する環境に対応できる「持続可能な社会づくり」を進めていかなければなりません。

 「持続可能」という言葉は、1992年のリオでの環境サミットの際に「環境」的な視点から使用され、世界的に普及した言葉ですが、日本社会に当てはめれば、環境とともに「経済」的な側面も見過ごすことはできません。
 経済成長を前提とする社会から持続可能な社会をめざして、まずは率先してさいたま市が自らの改革を進めるべきです。現在の相川市政については、相川市長の著作『理想都市への挑戦』によれば、埼玉県に「核になる大都市をつくることでそういう(注:ダサイタマという)イメージを払拭したい」というのが、今回の3市合併・政令市化を進めた背景であったとのことです。現在もそのような大都市志向の流れの中でさいたま市が運営されているということになります。いま行政に求められるのは、大都市的な視野ではなく、そこに住む市民が「住み続けたい」と感じられるようなまちづくり、もしくは協力したいと思えるような信頼できる透明な行政ではないかと思います。

 政策的には、まず率先して議員・行政職員の人件費を削減すること。その上で、市民が行政運営の一端を担っていくこと。NPOの活用などが積極的に行われていくことが必要です。これを実現するためには、これまで行政職員がほとんど独占してきた「政策決定」において、市民の関与する領域を拡充することが最低条件となります。100万人の都市は合意形成の単位としては大きすぎるし、行政区も通常の市と同等か、むしろ大きい状況です。さらに小さい小学校区規模の意思決定のシステムづくりも検討されるべきだと考えています。

 いずれにしても、現在のさいたま市のような流れは、「借金時計」(第11号参照)をより増やすことにほかなりません。経済的な発展を軽視するわけではありませんが、ここで本腰を入れて改革に踏み出さねば、問題は先送りされ、さらに危機的状況がもたらされるかもしれません。経済成長ではなく、さいたま市政改革の方向性は「持続可能」がキーワードとなると考えています。


------------------------------------------■■イベント情報■■

■■さいたま市の年金事情をみる
------------------地方自治を考える会

---●内 容  さいたま市の年金の現状と将来について
年金制度の現状と将来について 等

---●講 師  さいたま市国保年金課国民年金係職員
---●日 時  2003年1月24日(金) 午前10〜12時
---●場 所  プラザイースト(参加費無料)
---●主 催  地方自治を考える会
---●問合せ  048‐873‐1965 もしくは 090‐3007‐4992
※学習会の結果は当レポートでもお伝えします。  


■■土井裕之とともに政治を考えませんか?
「決めるのは私たち!」ボトムアップさいたま
3月8日の集会に、ぜひご参加ください!

●●●内 容

【第1部】基調講演「民の覚悟―地方から考える」
    講師:田中秀征さん(土井裕之と共に市民主体の政治をつくる会・顧問/元経済企画庁長官)
【第2部】パネルディスカッション「市民力を突破口に!」
    パネリスト:さいたま市在住の方 他
【第3部】土井裕之からのコメント

----●日 時  2003年3月8日(土) 午後2時〜4時
----●会 場  埼玉会館(浦和駅西口徒歩5分/048‐829‐2471/参加費無料)
----●主 催  土井裕之と共に市民主体の政治をつくる会
----●問合せ  048‐873‐1965 もしくは 080‐3091‐3934    

---------------------------------------------------------------
駅立ちの予定(朝7時〜8時)
毎週火曜日 武蔵浦和駅東側
毎週水曜日 南浦和駅東口
毎週木曜日 武蔵浦和駅西側 
毎週金曜日 南浦和駅西口
※同日の夜7時〜8時も少しずつ始めています。