さいたま市民レポート
  16 《発行日:2003年11月25日》


【From EDITOR】 ご無沙汰してすいません

 4月の選挙以来、長らくお休みをしており、申し訳なく思います。私の活動のフィールドは「街頭」であり、活動の源泉は市民の皆さんとの交流です。この点を踏まえ、今後はなるべくこまめに皆さんにさいたま市の状況をお伝えしていくことをお約束いたします。当レポートは基本的に駅での配布を考えていますが、必要な方にはお届けするなど、何らかの形で提供していきたいと考えております。議員活動を中心にして、さいたま市政の現状や今後の方向性に関する私の考えなどを掲載します。
 さて、これまで約半年、議員として活動をしてきました。詳しくは裏面をご覧下さい。一筋縄ではいきませんが、自分の掲げた皆さんとの約束を果たすために、毎日を大切にしていきます。今後ともよろしくお願いします。


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さいたま市の当面の課題は
新しい時代の自治体像を打ち出すこと
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 4月にさいたま市議に当選し、議員としてさいたま市を見てきました。政令指定都市となったことにより、さいたま市職員の意識改革や市政の方向性に前向きな影響を与えている側面は確かに見て取ることができます。しかし、「官から民へ」「中央から地方へ」という社会の構造改革の真っ只中にあって、さいたま市議会や行政は、改革後の新しい時代の自治体像を示すには至ってはいないと言わざるを得ません。さいたま市の最大の課題は、この点であり、私の取り組みも「新しい自治体経営」のスタイルの確立をめざしたものとなります。

●●右肩上がり時代からの転換をめざして
当レポートでもお伝えしてきましたが、この半年議員となって改めて学んできた結果、右肩上がり時代とは明らかに背景が異なってきており、それに対応した社会構築が求められているにもかかわらず、いまだ充分な構造改革が進められていない、ということが解ってきました。
現在、地方自治体を巡る状況の中で「市町村合併」はたいへん関心を呼んでいます。この合併について、宮脇淳北大教授は、

市町村合併は、手段であり目的ではない。人口減少、グローバル化、財政悪化などの環境変化を認識し、新たな地域経営の姿を住民と共同で模索することが重要

と述べています(『週刊ダイヤモンド』2002年11月30日号)。
 合併の動きとともに、三位一体改革やひいては小泉首相の掲げる「構造改革」そのものが、右肩上がりの時代を作り上げてきた背景の急激かつ大きな変化にともない、源流を同じくして出てきた現象であると言えます。このような状況が、地方自治体にもまた改革を求めているのです。
 では、現在のさいたま市はこのような視点から見て、どのような状況にあるのでしょうか。私は、「改革に着手できていない」と見ています。つまり「『脱』右肩上がり」の自治体のスタイルを作り出す、そこに足を踏み出すことが出来ていない、ということです。
 もちろん、さいたま市が悪い方向に向かっているというつもりもありませんし、政令指定都市となったことによる波及効果での自治体運営における改革を進めている側面は確実にあります。
大切なのは、短期的視野に基づいた目の前の事象に取り組むだけではなく、将来に渡ってさいたま市政の持続可能な運営に向けての、スクラップ・アンド・ビルドを含めた改革が進められていくことではないかと思います。
 なぜ充分に改革に着手できていないのかといえば、政治が役割を充分に果たしきれていないからであると言えます。選挙で選ばれた市長や議員が、自らの掲げた政策の優先順位を示し実行するとともに、市民に主体的な市政運営への協力を求める。しかし市民の協力は、まず政治に近い立場の者が、自らの身を削るところからスタートしなければ実現しないでしょう。
 いずれにしても、時代は急激な変化を求めています。なるべくソフトランディングできるよう、大局的な視野を持ちつつ、現場の課題への取り組みを行なっていきたいと考えています。またその際、市民と議会・行政との信頼回復は欠かせないことであり、私自身が問われていることであると自覚しています。

※※※市民の力に参加しませんか

●「市民の力」とは?
行政主導の政策決定(地域のルールや物事、予算の使い道等の決定)は、右肩上がり時代の終焉を受けて、転換しなければなりません。その際、私たち自身が責任の主体となる姿勢が必要です。まずは職員を講師に行政の役割を学びつつ、何をどうしたらいいのか、「着眼大局 着手小局」的な観点から社会を考えていきます。ぜひご参加ください。
●これからの「市民の力」
★ 学習会(「国から地方へ―さいたま市の権限と財源について」講師 埼玉県庁地方分権課職員)
…11/27(木) 10時〜12時 南区役所1Fコミュニティルーム 参加費300円
★ 座談会(地方分権・総選挙の分析)
…11/29(土) 13時30分〜16時ごろ 埼玉会館6A 参加費 300円
●連絡先
斎藤(048-875-8537)