さいたま市民レポート
  2 《発行日:2002年7月31日》

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▼▲課題は政令市の活用方法――政令指定都市に向けての現状と今後▲▼
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 まちの至る所に張り巡らされている「さいたま市は政令指定都市をめざしています」という看板を、目にした方も多いのではないでしょうか。現在さいたま市は、政令指定都市に向けて急ピッチで進んでいます。現在の状況、今後のスケジュールなどを報告します。

●●政令市は2003年4月1日からスタート

 政令市・さいたま市のスタートは、来年4月1日からとなります。以下、今後のスケジュールの主なものです。
 今後のスケジュール(予定)
10月 総務大臣の告示
12月 議会で区関連の条例案提出・議決
4月1日 政令指定都市スタート
4月4日 さいたま市議会議員選挙告示
4月13日 さいたま市議会議員選挙投票

●●政令市の財政的規模(議会への提供資料より)

 政令市となった財政影響額は以下のとおりです。
@移譲事務に係る歳入…事務が移譲されることに伴って下りてくる収入です。→460億円
A移譲事務に係る歳出…事務が下りてくることによって生じる仕事にかかる経費等です。→388億円
B政令市区役所建設費 →50億円
C収入(460億円)―支出(388+50)=22億円
※現在のところ「22億円」が政令市の効果として有効に使用できるお金の範囲です。

●●急ピッチで進む区役所建設

 現在区役所建設は来年の政令市スタートをめざして急ピッチで進められています。9つあるうち、3つはこれまでの旧市役所の活用(C・E・G区)、3つは新設・3つはリースで当面は「プレハブ作り」ということになります。とくにH区の武蔵浦和周辺の区役所のリースの場合は、7年契約で13億円かかり、その後さらに新設のための費用がかかることになり、莫大なお金がかかることになります。財政的に厳しい時ですから、コスト意識が必要です。

●●職員の苦痛

 「毎日夜の12時まで残業なんですよ…」ある職員から聞いた言葉です。さいたま市職員は、従来の事業、3市のすり合わせ作業など合併の事後処理に加え、政令指定都市としてスタートするための作業に没頭しています。職員の苦痛により、住民は当然その影響を被ることになります。非常事態であるのは承知していますが、市執行部の幹部は、職員の苦痛を取り除き、快適に仕事できる環境を率先してつくるべきです。

●●県との移譲事務については協議終了

 政令市となると法律で定められた事務と同時に、埼玉県との協議を経て移譲される事務があります。この協議が終了し、最近正式に移譲事務が決定されました。
法令移譲事務は120件、県単独事業のうち、市が実施するのは147件、県が今までどおり実施する事業は60件となっています。
 ちなみにワールドカップの歴史に残る試合をアシストした「県営サッカースタジアム」はこれまでどおり、埼玉県が事務を行ない、さいたま市はこれをサポートすることになります。毎年「4億円の赤字」が試算されており、県とさいたま市の間で議論が再燃すると思われます。

●●総合振興計画は政令市とは分けて策定すべき

 政令市と同時平行で「総合振興計画」―「地方自治法」で義務付けられるまちづくりの総合的上位計画―の策定が進められています。政令市と同時に、というのが行政の考えですが、私は区別して策定すべきだと考えています。今後20年間のまちの方向性を決定する重要な計画は、新市建設計画が有効である5年間を使ってじっくりと住民が議論を行なうべきです。このままですと、今年の12月議会に市長から提出された計画案がそのまま議決されます。議会は政令市というまちのスタートラインをつくりあげる役割を担うために「在任特例」を適用したのであり、それ以降については、来年4月の「さいたま市議会議員選挙」で当選した64人の議員による議会が最終的には決定すべきではないでしょうか。

=========================================▼▼▼ぜひご参加ください▼▼▼
●土井裕之のオープン会議  
2002年8月25日(日) 15時〜17時 埼玉会館
テーマ:行政区活用の先進事例を見る

 土井がレポーターをつとめている、主にさいたま市政に関する学習会です。毎月一回、埼玉会館で開催しています。
7月は政令指定都市に向けた現状について、県との移譲事務の協議結果に関する資料などをもとに話し合いました。
次回は横浜・川崎などを中心に行政区の活用について、先進事例を見ていきたいと考えています。

●地方自治を考える会
2002年9月20日(金) 10時〜12時 プラザ・イースト
テーマ:さいたま市のゴミ問題の現状と課題を聞く

 地方自治に関する初心者向けの学習会で月に一回開催。主に主婦の方々が参加し、各地の先進事例やさいたま市の行政・議会運営について学習します。
 7月は、保険料の本格的な徴収が始まった介護保険制度についてさいたま市・浦和行政センター職員に話を聞きました。
次回は、さいたま市職員を招き、ゴミ問題の現状と課題を聞きたいと考えています。

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▼駅立ちの予定▼
毎週火曜日 朝7時〜8時 武蔵浦和駅東側(状況によって西側も)
毎週金曜日 朝7時〜8時 南浦和駅西口
※暑い中、ご通勤・ご通学ご苦労様です。毎週『さいたま市民レポート』を配付しております。読んだ感想や政治に対するご意見などありましたら、気軽にお声掛けしてください。